「自分を変えなきゃいけない」
「思考を修正しないと」
「潜在意識のブロックを外さないと前に進めない」
こうした言葉に、どこか息苦しさを感じたことはありませんか?
私は長く人の話を聞いてきて、
“変わらなきゃ”という考えそのものが、人を一番苦しめている場面を何度も見てきました。
この記事では、ある出来事をきっかけに私自身が確信するようになった、
「潜在意識は無理に変えなくてもいい」という視点について、4つの真実として整理します。
「変えたい人がいる」とき、実は何が起きているのか
職場や家庭で、こんな経験はありませんか?
「この人、考え方がネガティブでもったいない」
「もう少し前向きなら楽なのに」
一方で、
「正直、関わるのはしんどい」「めんどくさい」
そんな相反する感情を同時に抱えてしまう。
私は、この状態こそが
潜在意識を理解する入口だと思っています。
なぜなら、
人を「直したい」と思うとき、必ず自分の内側が動いているからです。
真実①|目的は「直す」ことではなく、「理解する」こと
私が一番大切にしている前提があります。
潜在意識とは、その人が生きている「世界のルール」です。
同じ日本語を話していても、
実はまったく違うルールの世界を生きている。
だから、言葉が通じているようで、
感覚はまったく噛み合わないことが起こります。
よく例えるのが、交通ルールです。
左側通行に慣れた人と、右側通行に慣れた人が、
同じ道を走ろうとしたらどうなるでしょうか。
どちらかが「間違っている」のではありません。
ルールが違うだけです。
潜在意識を扱う最初の目的は、
修正でも改善でもなく、理解です。
真実②|「気になる人」は、あなた自身を映す鏡
私は、人に対して強く感情が動くとき、
必ずこう問いかけます。
「私は、なぜこんなに気にしているんだろう?」
人は、本当にどうでもいい相手には、
エネルギーを使いません。
気になる、腹が立つ、放っておけない。
そこには必ず、自分の価値観が絡んでいます。
例えば、
- 成長しない人を見ると苦しくなる
- 停滞している空気に耐えられない
そう感じる人は、
「人は変われる」「成長すべきだ」という価値観を強く持っています。
それ自体は、とても尊いものです。
ただし同時に、
それを他人に向けると苦しみが生まれる。
真実③|潜在意識は「変えなければならないもの」ではない
ここで、多くの人が驚く事実があります。
潜在意識を変えるかどうかは、完全に個人の自由です。
変えたいなら変えていい。
変えたくないなら、変えなくてもいい。
「変わらなければならない」という義務は、どこにもありません。
私はこの視点を持ったとき、
多くの人が自分や他人を責めなくなるのを見てきました。
変われない自分を責める必要も、
変わらない他人を裁く必要もない。
選択していないだけという見方ができるようになります。
真実④|ネガティブな世界観=不幸、ではない
「ポジティブな人が幸せで、ネガティブな人は不幸」
私は、この二元論にずっと違和感を持っていました。
ネガティブな世界観を持つ人は、
- 慎重
- 洞察力が深い
- リスク察知が早い
といった強みを持つことも多い。
一方で、ポジティブな人が、
無理をして現実を見ないこともあります。
世界観には、優劣ではなく機能があります。
だから私は、
ネガティブな世界観を「直す対象」とは見ません。
どう使われているかを見るだけです。
まとめ|「変わらなきゃ」を手放したとき、関係性は変わる
潜在意識を理解することは、
自分や他人と戦うことではありません。
「変えなきゃ」という鎧を脱いだとき、
- 相手の世界が見える
- 自分の価値観がはっきりする
- 距離の取り方を選べるようになる
そんな変化が起こります。
もし今、
- 誰かを変えたくて苦しい
- 自分が変われないことを責めている
なら、一度立ち止まってみてください。
「私は、何を理解しようとしているんだろう?」
その問いの先に、
努力とは違う形の自由が見えてくるはずです。
